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- フィルム詳細 イージーミクロンフィルム(MSフィルム)
フィルムの正確性が売り上げを左右する。工房経営の分かれ道…
ガラス彫刻をする際に必要な機材の紹介をしましたが、それと同等、もしくはそれ以上に重要なものとして
「露光フィルム」があります。
フィルムの正確性が事業を成敗するといっても大げさではありません。
一昔前までは、石材屋さんで使われている「ゴムシート」や、工芸教室などでも使われる「カッティングシート」が
この役割を果たしており、熟練者がカッターナイフ等でひとつひとつ「手カット」していました。
当然、細線や円形などのデザインは相当の技術が要求されましたが「紫外線硬化樹脂フィルム」の登場により、
マスキングの技術は大きく変化いたしました。
現在の主流である「紫外線硬化樹脂フィルム」の精度が、
売り上げを左右する、事業を成敗するといっても大げさではありません。
精度の高い彫刻を短時間で複数製作するためには、高精度のフィルムを使わずして通ることはできないのです。
多くの種類があり、それぞれ特徴があり、どれも一長一短があるのは当たり前の話ですが、
リブラが自信をもって推奨するのが次世代フィルム『EM(MS)フィルム』です。
リブラがEM(MS)フィルムを推奨する理由としては、
■ 深彫りから徽章関連等の細かい文字や写真まで全て表現可。
■ 価格が安いのでランニングコストを抑えられる。
■ 扱いが容易。
■ 現像後に作り置きが可能。
■ 大半の素材への貼り付けが可能。
■ 彫刻後フィルムが剥がしやすい。
■ 仕入れが安定している。
■ 洗い出し時に水を大量に必要としない。
などなど、非常に扱いやすさに優れています。他のフィルムと比べて見ても、その差は歴然。
もちろん、他がダメという訳ではなく、どれも面白みのあるフィルムばかりです。
ウルトラプロシリーズやラピッドフィルムなど、趣向のあるフィルムもあります。
購入先はパラダイスグラス様(日本正規販売店)からどうぞ。
EM(MS)フィルムを使用したお客様から、実際の喜びの声が届いています!
その一部をご紹介。
最初から数種類のフィルムを扱うのも良いですが、種類の多さにかまけて技術がおざなりになってしまうのは避けたい
ところです。また、最初に習得するフィルム選択を間違えたがために彫刻商品の完成度が落ち、
苦戦されることは絶対避けなければいけません。
論より証拠です。最前線の工房さまの大半がEM(MS)フィルムもしくはオーディルフィルムを使用されています。
まずはEM(MS)フィルムで大部分の彫刻ができますので、フィルムの扱いを極めてから他のフィルムを試されるのを
お勧めします。
EM(MS)フィルムは、その扱い易さが評判を呼んでいますが、しっかりとした環境・方法で保存することで、
更に使用期限を伸ばすことが出来ます。
■ 20℃以下で保存(冷蔵庫など)
■ 保管時は縦置きにする
■ フィルムに直接圧をかけない
■ フィルムを巻く筒はプラ筒を使う
研磨剤(メディア)

研磨材(メディア)の種類
研磨材とはガラス・木材・プラスチック・金属(鉄・アルミその他金属)を切削する砂の事です。
当社では研磨剤(メディア)はホワイトアルミナ(ホワイトアランダム)を使用しています。
切削能力が優れている事と、研磨材自体が白いのでブラスト面にメディアが残っても仕上がりが綺麗なためです。
粒子が大きくなるほど研磨材も大きく砕けにくくなるので石材など固い素材を彫刻する際に適していて、逆に粒子が細かいほど繊細なデザインや文字、写真彫刻に適しているといわれておりますが、実はそれだけで判断できるものでもありません。
一流工房になるためには、使用する研磨材とフィルムには上手に付き合っていかなければならないのです。
。

適した研磨材を使用しないとこのような現象が多くなります。※ムチウチの写真
研磨材は使用していくうちにだんだんと砕けて細かくなっていき、細かい砂と大きい砂が合わさってちょうど良い状態の砂が仕上がります。
ベストな状態の研磨材が出来上がりますと繊細なデザインにも砂が入り込むようになり安定した彫刻作業ができるようになります。
弊社で使用している研磨剤は150~180番をよく使うのですが、使用しているうちに200~300番、またはそれ以上の状態になっており、ベストな状態の研磨材に仕上がっているのです。
奇妙な例えかもしれませんが、美味しいヌカ漬けを作るには必ず独自の工夫があり、良い材料と新しいヌカだけでは美味しく作ることが出来ません。
材料だけでは対処しきれない独自の工夫をかけており、何より手間ひまをかけた時間が大事です。

弊社では研磨材は国産性(ホワイトアルミナ ※昭和電工)をお勧めいたします。耐久性が弱い海外製では良い状態が長続きしないからです。消費が早いので最初に安いと思っても結局は高くついてしまいます。

研磨材と上手に付き合うために
雨が降ったり湿度が高かったりする環境では、研磨材が水分を含んでしまいます。
サンドブラスト時に砂がとぎれとぎれになったり砂が出なくなってしまったりして効率よく彫刻作業ができなくなってしまいまうのです。
一度、研磨材が湿気てしまいますとブラスト機内部(タンク内)の砂も湿気を帯びてしまうので、最悪の場合、砂を全部ブラスト機内から抜いて機械と研磨剤をよく乾かさなければいけません。
※ブラスト機内で中身入りのボトル(特に発泡性や強化ガラスのモノ)を彫刻する際は、細心の注意が必要です。
湿気の多い天候の際には、エアコンや除湿器などで作業場の湿度を下げる必要があります。

≪ポイント≫
環境はもちろん、毎回使用する研磨材はできるだけ良いものを・・・。研磨材とフィルムと上手に付き合っていく必要があります。