サンドブラスト機材
- ブラスト時に研磨材が脈を打ったように出る。
- 研磨剤とエアーの割合が一定でない場合にこのような現象が起こることがあります。
その日の湿度やタンク内にある研磨材の量にもよって起こりうるのですが、サンド調整レバーでエアーを多めにして脈打つのがなくなりましたら規定の45度ぐらいの角度に直して調整してください。
- サンドブラストの圧力がすぐに下がる。
- ノズルの口径が拡がっていませんか。口径が拡がると吐出空気量が増えてコンプレッサーの排出空気量で補うことができなくなってしまい圧力を保つことができなくなってしまいます。新しいノズルと比較して口径が大幅に広がっている場合はノズル交換を行うようにしてください。
- エアーは出るが研磨材が出ない。
- タンク下部の混合器にゴミが詰まっている可能性が高いと思います。
混合器下部の角ネジを外し清掃を行ってください。 - キャビネット内の清掃について
- パンチング板(丸穴の空いた鉄板)の上に載っているフィルムのカス等の大きいものは手で拾い、そうでないものは掃除機等で吸い込んでください。パンチング板の下にも、さらに目の細かい金網板がありますので同じように掃除機で吸い込んでください。
(注意)キャビネット内の清掃時には刷毛は使用しない!
細かいゴミや刷毛自体の毛が除去層であるパンチング板、金網版をすり抜けて下部のタンクに落ちてしまい混合機へのつまりの原因となってしまいます。
コンプレッサー
●ドレン(エアタンク内の水)抜き
ドレン抜きをせずに水が溜まりますとエアダスターから水が出たりサンドブラスト時に研磨材が出にくくなったりしてしまいます。
ドレン抜きのコックを緩めて水を抜いてください。このとき排出される水はコンプレッサーオイルと混ざり茶色の液体が出てきますのでウエス等で周りが汚れないようにドレン抜きをしてください。
●コンプレッサーのオイル交換(オイルフリーは除く)
オイルが点検窓の赤円内より下に見えている場合や黒く濁っている場合は交換時期の合図です。廃油口よりオイルをすべて抜きだしたあと、給油口より赤丸円内に収まるようにオイルを注ぎ入れて下さい。オイルはメーカーのものが理想ですがホームセンター棟で販売しているコンプレッサー用オイルでも構いません。
●吸い込みろ過機(フィルター)の清掃
稼働時間が200時間を超えたら行ってください。ろ過機のカバー(黒色)を外すとフィルターが出てきますので柔らかいブラシで清掃後、エアダスターでエアー吹きをして下さい。
集塵機
●集塵機の清掃
集塵フィルターを掃除しないと、フィルターが目詰まりをし「粉塵を吸い込む」ことができないのでキャビネット内が異様に曇ったり外部に粉塵が漏れ出したりしてしまいます。
健康にも影響を与えるので念入りに清掃するようにして下さい。 集塵フィルターを取り外し、地上で叩くと粉塵が舞いますので水でキレイに洗い流してください。水洗い後は陰干しして十分に乾燥させてください。
- 素材に塗った接着剤がはじいてしまう。
- 素材に油分などの汚れやコーティング剤(撥水処理剤)が付着していることが考えられます。エタノールでも取り除けない頑固な汚れの場合は中性洗剤で洗浄をしてみてください。中性洗剤でも洗っても取り除けない汚れの場合は歯磨き粉を使用するといった方法もあります。歯磨き粉自体の研磨材で頑固な汚れをとることが可能です。ちなみにガラスに染み付いた水垢を落とすのにも有効です。
- ロール状のフィルムの最後の部分が色が薄かったりピンホールがあったりする。
- フィルムの芯に紙製の筒をご使用ではないでしょうか。紙製ですと筒芯に熱が伝わりやすくなると同時に通気性も良くなってしまうのでフィルムの劣化が早くなってしまします。
リブラではそのようなことの無いように全てプラスチック筒に巻くようにしております。 - ラッカー着色後、フィルムを剥がす際にラッカーの着色部分も一緒に剥がれてしまう。
- 素材への彫刻が浅すぎる場合や着色後の乾燥時間が短い場合、またはラッカー自体がガラス着色用ではない場合に起こりやすい現象です。
ラッカー着色のポイントは「素材はある程度彫り込む」、「着色は薄く塗って乾かすを繰り返す」ことが必要です。
補足として、プライマー(下塗り剤)を使用する方法もあります。プライマーは様々な種類(木部用、メタル用、プラスチック用など)がありますので、ガラス用と表記してあるものをお使いください。なければメタル用でも構いません。木材の場合はプライマーを塗布することで木目への色の染み込みを抑制する効果もあります。